用意するもの(結構、コスト的には割りにあわなかったりして)
卵型の発泡スチロール
紙やすり
ファンド(石粉粘土)
油粘土
型取り用シリコンゴム
剥離剤
注型剤
プラ板
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まず、卵型の発泡スチロールを芯材として、まわりをファンド(石粉粘土。いろいろ種類がありますが、乾いたあとにヤスリがけが出来て、あとからでも肉盛して部品を接着できるものであれば何でもいいでしょう)できれいにくるみます。あとでヤスリがけしてキレイにするので、くるみ方はでこぼこしててもかまいません。乾いたら、おにぎりを作るような手つきで紙ヤスリで磨けば、キレイな卵になります。 |
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キレイになった卵型をベースに、新たにファンドを盛って、鼻・目・唇を造形していきます。これはちょっと彫刻のセンスがいるかも。唇を唇らしく、鼻を鼻らしく形作っていくのは、結構難しいです。 まぁ、失敗してもまたファンドを盛りなおして再挑戦できるので、納得いくまで形を整えてください。 |
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出来たベヘリット原型を、油粘土の土台に、半分めり込ませます。 あとでシリコンを流し込んだときに、隙間に流れ込まないよう、型と粘土の間は入念に隙間を埋めます。 |
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適当な大きさに切ったプラ板で、四方を囲みます。囲んだあと、ガムテープで巻いて補強するとよいでしょう。 |
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シリコンゴムを注ぎます。ちゃんとベヘリットが埋まるように注いでください。鼻の穴など、細かい個所は注ぐ前に筆でシリコンを塗っておくと、シリコンゴムが回り切っていなかったというような失敗が防げます。 |
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シリコンゴムが固まったら、プラ板を外します。 シリコンゴムと油粘土の土台をはがし、シリコンゴム側に剥離剤を塗って下さい。そうしないと、次の手順で流し込んだシリコンと既に固まっているシリコンゴムが貼り付いてしまい、型の分割ができなくなります。 |
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剥離剤を塗ったシリコンゴムを再びプラ板で囲み、再度シリコンゴムを流し込みます。 |
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シリコンゴムが固まったら、プラ板を外し、型を分割してベヘリット原型を取り出します。これで、注型用の型の完成です。 |
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ポリエステル樹脂等の、注型剤を型に流し込みます。 注型剤のA液B液の混合後は、数分で固まり始めますので、すばやく作業をしましょう。 また、シリコン型のほうは、うまく空気が抜けるように空気穴用の溝を掘っておく必要があります。うまく空気が抜けないと、その部分には注型剤がまわらないので、固まってから悲しい思いをします。 流し込み終わったら、注型剤が固まらないうちに軽くたたいて空気の泡を取り除く等のテクも必要です。 |
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固まったら、型を分割しましょう。うまくいっていればベヘリットの完成です。バリを取り除いて紙やすりで磨く等して、最終の仕上げを行いましょう。 型が劣化するまで、何個でも量産が可能です。 |
というわけで、完成品です。
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なかなか、いい出来でしょう?
覇王の卵は別として、普通のベヘリットは何色なのか良くわかりませんが(コミックが白黒だから)、様々な色があるといううわさも聞きますので、何色で作ってもいいでしょう。塗装だと面倒だし剥がれる可能性もあるので、私の場合は樹脂に顔料を混ぜて着色してしまいました。でも、血のような赤色はどうしても出せませんでした。
ちなみに、覇王の卵の留め金部分は結構苦労しました。本体と違って量産が難しいので、ちょっともう作る気になれません。
伯爵のベヘリットの方は、拳より一回り小さいくらいの大きさです。会社の机の上に飾ってありますが、ベルセルクを知らない人からはかなり怪しまれております。