つつじヶ原 |
▲ ここは、硫黄山駐車場から川湯温泉街に続くつつじヶ原散策路。この附近は、向こうに見える硫黄山の山腹から流れてくる硫黄分を含んだ強酸性の土砂によって、植物が枯れてしまっています。点在している焚き火の跡のようなものは、ハイマツの枯れ木です。 |
▲ ハイマツは、文字通り地面を這うように生える松の一種です。無残に枯れて、荒涼とした風景です。 |
▲ このあたりは、ハイマツは枯れてしまっていますが、足元のエゾイソツツジはたくましく頑張っています。 |
▲ 少し離れて土壌が安定してくると、ハイマツもしっかり育っています。 |
▲ ハイマツの影の地面には、こんな変わった植物が。キノコみたいですが、ハナゴケ科の苔です。 |
▲ こちらはガンコウラン。高山植物の一種です。4~5月にオレンジ色の可憐な花をつけ、8月ごろ青黒く丸い実を結ぶとのこと。 |
(撮影:2006/05/04) ▲ 散策路の途中に、つつじヶ原を一望できるハイマツデッキという見晴台があります。マップのマーカーはちょうどこの位置を指しています。 |
▲ 秋のつつじヶ原。上のパノラマ写真でもわかるように、ここには硫黄山を含めて三つの兄弟山が並んでいます。これは真ん中にあるかぶと山(マクワンチサップ)。山の左斜面と右斜面とで生育している植物が違います。左側は硫黄山からの硫気の影響を直接受け、他の植物が生えることができないほど厳しい条件のため、生命力の強いハイマツが生育しているのだそうです。 |
▲ こちらは最も右側にある帽子山(サワンチサップ)。硫黄山から離れているため硫気の影響はみられないようです。三つの山はいずれも屈斜路カルデラができたあとに生じた山で、もっとも新しい硫黄山はまだ活動中ですが、あとの二つの山は既に活動を終えているため森林におおわれています。 |
▲ 冬は、川湯温泉街側から、林の中の散策路をつつじヶ原の手前まで行くことはできますが、そこから先は行けません。 |
▲ 散策路は、スノーシューを履いた先人の踏み固めたあとを辿れば、この辺まではこれますが、雪に埋まったイソツツジを踏んでしまいますので無理に行ってはいけません。 |
▲ 冬のかぶと山(マクワンチサップ)。吹雪いてしまってよく見えませんが、冬でも左と右で山肌の様子が違います。 |
▲ このときはレンタカー無しの旅行だったのですが、どうしても硫黄山に行きたくて、散歩がてら道道52号を歩いて行きました。行きは平気だったのですが、途中から雪が強くなって、帰りは雪中行軍の様相に。道端を歩いていると、行き交う車の人から物珍しそうに注目されました。まぁ、こんな物好きな旅行者はいませんやね。 |