ヤチマナコ体験

ヤチボウズ
(撮影:2006/10/20)

▲ 前置きですが、これはヤチボウズ(=谷地坊主)といいます。ヤチとは湿原のことです。塘路湖エコミュージアムセンターの展示解説によれば、
 『ヤチボウズは、カブスゲやヒラギシスゲなどのスゲの株が、毎年同じ場所で古株の上に生い茂って成長したもので、大きなものは数10年で高さ50センチから、時には1メートル近いものもあります。
しっかりとかたまったヤチボウズの株の赤は、アリやクモの住みかとして利用され、時にはサンショウウオが越冬のため潜り込んでいたりします。』
・・・とのこと。

ヤチマナコ
(撮影:2006/10/20)

▲ で、本題のヤチマナコ(=谷地眼)。前出の解説によれば、
 『ヤチマナコの水面は比較的小さなものですが、底は深く広がっていて、壷型をしています。水面のまわりの岸辺は、ミツガシワやツルスゲの地下茎がからみあって水面上にせり出しているため、上に乗るとフワフワと浮き沈みします。また、植物におおわれて水面が見えないものもあり、うっかり歩くと落ち込んでしまう危険もあります。
湿原に放牧されていた牛や馬がヤチマナコに落ちて、ズブズブと埋まって出られなくなり、白骨化してみつけられたこともあったようです。エゾシカの骨や角が見つかることもあります。』
・・・というものです。要するに、不用意にハマると危険ということですね。「湿原の落とし穴」と言われる所以です。

ヤチマナコ体験
(撮影:2006/10/20)

▲ で、そんなヤチマナコに安全にハマれる「レイクサイドとうろ」さんの体験プランに参加しました。

================ CAUTION! =================

 本体験は「レイクサイドとうろ」さんの私有地内にある湿原でガイドさんの安全管理のもとに実施されているものです。このことに配慮し、GoogleMapのマーカーは「レイクサイドとうろ」さんの所在地を指しています(ヤチマナコの場所はヒミツ)。釧路湿原は国定公園ですので、勝手に湿原に入り込んで踏み荒らすことは法律違反、かつ非常に危険であることをご理解下さい。

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足もと
(撮影:2006/10/20)

▲ 湿原を歩くと、ズブズブと水が染み出してきます。この辺はまだ序の口です。

葦
(撮影:2006/10/20)

▲ 葦の丈が高い所に行くと、姿が埋もれてしまいます。

いざヤチマナコへ
(撮影:2006/10/20)

▲ ガイドさんの指示に従って、おそるおそるヤチマナコへ。この辺はまだ腰ほどですが、足場の反対側には水深2mほどのヤチマナコが。(さすがにそちらは入れませんが、周りを歩くことは可能です。)

ヤチマナコ
(撮影:2006/10/20)

▲ 何度も体験に使われているので本来の壷の形は崩れてしまっているようですが、まぁこんな感じです。油断するとバカなが(胴長靴)の中に水が浸入してきますので注意(ガイドさんが濡れてました)。

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