1998/07/27(月)

今日の目的地は網走方面。一般道だけで行くにはさすがに距離があるので道央道を使います。途中、旭川によって、昼飯はラーメンてな予定です。
荷造りをして宿を出発、しばらく洞爺湖畔を走ります。途中、有名な昭和新山に寄り道。朝早く、しかも平日だからか、観光客はほとんどいませんでした。天気が曇り気味でしたが、せっかくなので写真を1枚。
その後はちょいと道を間違えて逆戻りしたりしつつ、支笏湖方面へ向かいます。途中、雨が降ったのか、道が若干濡れているところもありましたが、支笏湖の近くに着く頃には晴れ上がってきました。湖に寄ろうかとも思いましたが、お昼を旭川で、という一応の時間の目安があったので、支笏湖は湖畔を通過するだけにし、そのまま走り続けて千歳I.C.から道央道に乗ります。
輪厚P.A.でちょいと休憩。ソフトクリームを食べつつ、テレカを買って今日の宿探し。温泉の存在が第一条件なので、網走湖畔だと女満別(めまんべつ)温泉あたりになります。ガイドに載ってた「ホテル湖南荘」に電話をかけると運良く空室があったので、即決定。

道央道も、千歳から旭川までは160kmと結構な距離があります。バイクは前にナンバープレートがないので、とりあえずオービスは平気として、あとはネズミ取りと覆面パトに注意しつつの走行ですが、おかげさまで遭遇しませんでした。とんぼがたくさん飛んでいて、バイクやメットにバシバシ当たります。とんぼさんごめんなさい。

旭川に着いて、料金所を過ぎたところで金を財布にしまっていると、やけに車体下からガラガラと異音がします。実は、KERKERメガホンに付け替えた当初からアイドリング時にビビリ音がするなぁとは思っていたのですが、そのビビリ音が思いっきり激しくなった感じです。とりあえず走行に支障はなさそうだけど、まだ旅行の日程も半分以上残っているし、かなり心配。どっかにバイク屋があったらちょいと見てもらうことにしましょう。

旭川は暑い!高速走行中はジャケットを着ていましたが、街中ではとても着ていられません。Tシャツ一枚になって、ラーメン屋探しです。旭川の街中はこれまた碁盤の目のように道が走っていて、一方通行が多く、地図で何の何条と書いてあっても良くわかりません。やっと「山頭火」を見つけて入りました。有名な店なので、東京にも支店があったりして、わざわざここに来てこの店にする必要があったのかどうか良くわかりませんが、ゆっくり下調べもしていなかったので、まぁ良しとしましょう。それなりに美味しかったです。
さぁ、先はまだ長い。ラーメンを食って汗だくになった体を走行風で冷やしつつ、39号線を東へと向かいます。旭川市街からしばらくは東京で良く見るような幹線道路ですが、山に近づくにつれ、店もだんだん少なくなっていき、やがて大雪国定公園、層雲峡へと続いていきます。せっかくなので層雲峡に寄り道。

層雲峡は、写真のような滝がいくつも並んで流れ落ちる、なかなか壮観なところです。歩いて奥のほうに行けばもっといろいろな滝が見れるようでしたが、時間もあまりないので、駐車場から見えるところをしばらく散策してそそくさと出発。
しばらくは山の中の道が続きます。ふと見ると、道端にキタキツネが。お店の前で繋いで飼われているやつでしたが、せっかくなのでUターンしてもうちっと良く見て行くことにします。
見ていると、店主が話しかけてきました。いろいろキツネの話をしているうち、店の中にもいるという話になってのこのこついて行くと、途中で話の流れが変わってみやげの話になり、さらにカニの話に・・・・。店の奥にはカニの水槽が・・・・。
おっと、あのキツネは呼び込みのエサか・・・と気付いたときは何となくもう逃れられない雰囲気に。今の季節、カニを土産にするつもりはなかったのですが、結局東京に送る羽目になりました。きっぱり断って店を出ても良かったんですけど、まぁ、後日談ですが、東京に届いたカニはしっかり身の詰まったまともなカニだったので、「しっかりしたのを選んで送るからね」と言ってた店主の言葉に嘘はなかったということで、良しとしましょう。でもやはり、何で山ん中でカニを買わにゃいかんのや、ちゅう引っかかりが残りますね。

山間部をやっと抜けて、北見の町あたりに来る頃には、もう夕方になってしまいました。バイク屋を見つけてマフラーの様子を見てもらうと、何とまぁ、マフラーの中で仕切り板の溶接が外れてるらしい。まぁ、ガラガラとうるさいだけで走行には支障がないので、東京に帰ってから直すとしますか。集合管の官能的な音に雑音が混じるので、気分はちと悪いです。
女満別近くまで来ると、美瑛の丘にも似たいかにも北海道らしい丘陵が続きます。でも網走湖はまだまだの様子。空もかなり暗くなってきました。やはり今日の行程はちょっと強行軍だったかな。やっと宿の看板を発見。ほんとに湖畔の宿です。裏には女満別の駅が。
宿について一息ついた後、夕食です。宿の夕飯は毛がにが一匹ついてましたが、身が痩せていて、かなりいまいちでした。まぁ、カニ自体が今は旬じゃないし、こういった観光宿で出るのは冷凍物だったりしますから仕方ないか。でも、今日みたいに回りに店もなにも無いところでは仕方がないですが、出来るだけ宿は素泊まりにして、食事は街中で自由に選んで食べるほうが正解ですね。今回の旅も、残りの日程はそうすることにしましょう。ちなみに、温泉は良かったです。

夜は雨が降ってきました。明日の天気も良くなさそうです。うーん。
明日は、いよいよ最北端へ向かいます。


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