1998/07/26(日)

目が覚めると、もう日が昇っていました。列車は青森駅でしばらく停車します。列車マニアではないのでよくわかりませんが、車両の繋ぎ替えをする模様です。上野〜青森と、青森〜函館では列車の名前も変わるんですね(確か、ここから先は「海峡×号」とか)。待ち時間を利用して、ホームでそばを食べて青森駅構内をちょっと散策。
そのうち列車の準備も出来て、再び函館へと走り始めます。いよいよ青函トンネルをくぐって北海道へ上陸です。青函トンネルの中の深いところにも駅があるのにはちょっとびっくり。
しばらくトンネルの真っ暗闇の中を走り続け、ついに地上に出るとそこはもう北海道です。海が見えます。海の向こうには、だんだん函館山が見えてきます。天気は上々。とうとう来た、という実感がだんだん湧いてきます。

函館ホームにて 降車直後函館の駅に到着し、降車準備が整うまでしばらく待ちます。扉の近くの車両から下ろすので、上野に早く到着して先に積みこんだ分、下ろすのは最後の方になってしまいました。貨物車からバイクを下ろしたところで、写真を1枚。その後、駅の外までバイクを押して歩きます。
函館駅の正面には、函館朝市があります。今日はまだ食事をしていないので、出発前に腹ごしらえをしましょう。
もう昼過ぎなので、朝市というだけあって市場の中は後片付けをしている店もありますが、「きくよ食堂」で、さっそく巴丼とイカそうめんを食べました。美味かったッス。北海道に来たんだ、という実感がますます濃くなってきます。

他にもいろいろ散策したいところですが、函館は最終日にまた帰ってくるのでそのときに楽しみをとっておくとして、さぁ、エンジンに火を入れましょう。今日の目的地は、洞爺湖です。旅立ち前に東京から電話で温泉宿をとってあります。
まずは給油をしなければなりません。モトトレインに載せるために、ガソリンを最低限しか積んでいないからです。北海道にはホクレンというガソリンスタンドがあり、北海道を旅するライダーを歓迎して、ちょっとしたサービスをしてくれます。道北・道南・道東でそれぞれ色の異なる旗をくれるのです。この旗を集めるのも北海道を走る楽しみのひとつです。すれ違うライダーたちは皆、荷物に旗を差して北海道を走っています。旗の色を見れば、彼らがどこを旅してきたのかわかります。

海をバックに函館の街のはずれでホクレンを見つけ、さっそく旗をもらいました。函館から洞爺湖までは、大沼を抜けたあとはずっと海沿いルートになります。右手に海を望みながら、ひたすらまっすぐの道を走ります。長万部あたりでは、道端にかに直売店が並び、これまた北海道を感じさせます。本州のツーリングと違って、すれ違うライダーがほぼ100%の割でピースサインを返してくれるのもうれしいです。こちらも積極的にサインを出す気になります。
長万部を過ぎてしばらく走ったところで、海辺に出れる場所を見つけたので、海をバックに愛車をパチリ。地元の子供が水浴びをしてました。

海沿いの道を北に折れ、内陸に入っていくと洞爺湖が見えてきました。湖の真中に島が見えます。鹿が住んでいるそうですね。温泉地らしく、湖のまわりは大きなホテルが並んでいます。今日泊まる宿は、ホテル大和といって、まぁ値段相応の小さな宿ですが、湖を眺望することはできます。ちょうどこの時期の洞爺湖は、ロングラン花火大会をやっていて、毎日、湖畔に花火が上がるそうで、夜が楽しみです。
宿の食事はまぁそれなりでしたが、デザートにメロンが出ました。実は、私はメロンが大嫌いだったのです (幼い頃に風邪をひいたとき、どうしても錠剤が飲み込めない私を見た親が、その頃好きだったメロンと一緒に食べさせれば飲めるだろうと考えたのがそもそもの間違い。風邪薬と一緒に噛んだメロンのまずかったことまずかったこと。2度と食うまいと、子供心に決めたのです)。が、せっかく来た北海道、約30年のこだわりを捨ててみることにしました。果たしてその結果は?? ・・・・美味しかったんですね〜。これまでの30年は何だったのでしょう。素直になってみるもんです(^_^;)

花火大会ですが、船の上から打ち上げているようです。花火の上がる位置が時間と共に移動していきます。湖畔の宿のお客さんにまんべんなく見てもらおうという配慮なのでしょう。

さぁ、時間も遅くなってきました。ゆっくり温泉につかって休むとしますか。明日は一気に網走方面まで移動する予定です。

花火

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